[2002.10.26]
  日常と最後の違い


 ▼ルートサーバーへの一斉攻撃は不発(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/Enterprise/News/2002/Item/021024-1.html


 今日世界が終わるとしたら,今日のうちにしておきたいことはなんだろう? なにか,ある?

 世界13ヵ所にあるルートサーバーがDos攻撃を受けたが,インターネット自体にはほとんど影響がなかった。ルートサーバーが攻撃されることは以前にもあったが,13基が一斉に攻撃を受けたのはまれなことだ。

 なんか前にもルートサーバーがえらいことになったことがあったなと思っていたが,2000年8月の事故のことだった(過去記事)。ルートサーバーについてもそちらの記事を参考のこと。もちろん前回と違うのは,今回のは誰かが意図的に行った,作為的な事件によるものだったということだ。Dos攻撃のレベルとしては決して高いものではなく,スクリプト・キディでもできるようなもの。だが,だからこそもっと巧妙に狡猾に,そして圧倒的な破壊力を容赦なく振り絞れば,ZDNetやCNETを確認することもできなくなるような,余裕のない大混乱にもなる,ことを思い知らされる。ネットワークは常に,死と背中合わせなのだ。

 が,それは別にネットワークだけの話ではない。リアルとて,同じ。たとえ世界の終わりが今日やって来たとしても,多くの人は昨日と変わらない今日を過ごしているかもしれない。泣いてわめいたって終わってしまう世界に,なにを文句を云ったって変わらない。生死の境目,は決してドラマチックなものではなく,それ自体も日常のひとつでしかないのだから。今回の攻撃によるロストパケットのグラフ(Matrix NetSystemsのページ)をみながら,そんなことを考えていた(Impress INTERNET Watchの記事)。


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